【一級建築士製図試験】間を省くという考え方。スピードを制するものは建築士試験をも制す

一級建築士

転職を機に、設計職(デスクワーク)から大工(フィジカルワーク)に移行したのですが

『今までパソコンでカタカタやっていたのに肉体労働になって辛くないの?』って聞かれることが多々あります。

はい、ちゃんと辛いです。

そもそも運動嫌いが災いし、身体を極力動かさない20代を送っていたので、

30歳から急に肉体労働にチェンジとなると、身体がまず思うようについていきません。

同時期に入社した20歳たちの動きの軽やかさといったらもう。。。

うらたか
うらたか

こ、これが若さか

例を言えば、今まで強化系の修行をしていたのに、突如具現化系の修行もしていかなければならない。強化系なのに別系統の修行をしていて、メモリが間に合っていない

そんな感じです。(急なHUNTER×HUNTER)

我々イベント業界において最重要になる要素は、スピード感です。

1日で施工してその日のうちに撤去という現場もあるので、常にスピードを意識して仕事をすることが大切です。仕事自体そこまで複雑なことをしているわけではないので、制限かけずに時間をかけてやれば、ある程度は誰もできる仕事だと思っています。

その代わり早く仕事を終わらせることが難しい。ここでプロと新人の差がでます。

ではそのスピードをどうやって身につけるのかがですが、一度ベテランの動きをじっくり観察してみました。

素早く!よりも、間を省く!という考え

観察してみると、意外にも特別素早いとか、物凄い超人技を繰り広げていると言ったことはありませんでした。

ただその動きには迷いがなく立ち止まって思考する時間がないということがわかりました。

ベテランになぜそんな早いのか聞いてみると

ベテラン
ベテラン

今の作業をやりながら、次の作業の動きを考えている

という回答が。

なるほど。この視点が新人うらたかとベテランの大きな違いでした。

うらたかの場合は、今の作業をやった後に、次の作業を考えていました

それでは遅いのは当たり前で、作業スピードを生み出すその正体は

間を詰めるという考え方です。

では間を詰めるには何が必要か?、それを解消する答えは

手数です

手数には2種類あります

  • 型による手数
  • 道具による手数

まず型による手数ですが、これは基本的な技術(つまり型)をいかに自分の中にストックできているかです。

どんな仕事もそうですが、ある程度決まった型や法則のようなものがあり、

簡単な仕事から困難なミッションまでその全てが決まりきったあらゆる型の複合体なのだと感じています。

つまり、いかに決まりきった型や法則を引き出しとしてたくさん持っていることで

『これどうやるんだろう?』と言った考える時間を省いてくれます。

次は道具としての手数ですが、職人は道具をよく使用します。

当然いい道具を使えば作業効率も大幅に上がるのですが、道具の数も重要です。

仕事中結構動き回ることが多いので、細かいものや鉛筆などしょっちゅう無くします。

当然探す時間はないのでその対策として、鉛筆を常に大量に保持しています。

この大量保持により、探している時間という間を省いてくれます。

この間を省くという考え方ですが、思い返すと建築士試験の時にも共通する部分がありました。

建築士試験で作図スピードを上げるには

建築士試験でも重要なのは作図スピードです。

どんなにいいプランを考えたとしても、平面図を時間内に作図できなければ意味がありません。

そのため、受験生は作図スピードを早める練習をするのですが

ここで大切なのは、手を早く動かすのではなく、手を止めないこと

先ほどの、間を省くという考え方が重要になってきます。

作図の線を引いた後に次の線をどこに引くか考えるのではなく

線を引いている間に、次どこの線を引くのかを考えておきます。そうすることで次の線を引く場所を考える間を省いてくれます。

日頃から作図練習する際に、順番を型として決めておくことが重要ですね。

もう一つ間を省くコツを紹介すると、パーツトレーニングがあります

柱や梁、壁、階段を全てパーツとして捉え、寸歩や書き方を頭に叩き込んでいきます。

そうすることで

『あれ、階段ってどうやって書くんだっけ?』

『ここの寸法っていくつだっけ?』

と言った考える時間を省くことができます。

このようにパーツという型をしっかり頭に入れておくことで、次の作業へ移行する際の考える時間を節約することができます。

道具による知識も同様です。

作図で最も使う道具は。当然のように鉛筆と消しゴムです。

試験会場によっては机が狭かったり、斜めだったりするので、消しゴムと鉛筆をうっかり落としてしまう場合があります。

特に消しゴムなんてゴムなんで、ぴょんぴょんどっか行ってしまいます。

立ち去った消しゴムなんて探している暇はありません。

落としものを探す作業は無駄に該当するので、落とした消しゴムはすぐに見限りましょう。なので鉛筆も消しゴムも無くすものだと考えて大量に所有しておくのがセオリーです。

まとめ

職人作業におけるスピードとは、素早い動きをするのではなく、間を埋める作業をすることです。

この考え方は一級建築士試験にも該当します。

作図スピードを早めるのは手を早く動かすことではなくて、手を動かし続けること

間を省くことを考えて作業していけば、必ず作図スピードは上がります。

じゃあまたね

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